フェアウェイバンカーの対処の仕方

ティーショットからフェアウェイバンカーに打ち込む。
ナイスショットのはずが一転ピンチに!
こんな経験は何度もしているのではないですか?
その度に「何てアンラッキーなんだ!」とお嘆きでしょう。
しかし実はコース設計者の思惑通りなケースがあります。
コースを打ち分けられない初心者が陥る罠です。
フェアウェイバンカーはナイスショットした距離に用意しているホールが多いことに気が付いてましたか?
もちろんミスショットで打ち込む方も多いでしょうが…。
バンカーに打ち込むべくして打ち込んでいる場合が多いのです。
嘆いてばかりはいられません。
この次のショットをどうするかを考えることに頭を切り替えましょう。
そうしないとマイナスイメージでショットをしてしまうことになります。

そろそろフェアウェイバンカーの打ち方に入ります。
フェアウェイバンカーの打ち方は以下の点に注意しましょう。

  • 下半身ドッシリ構える。
  • 砂の上だと不安定になります。
    砂に足を埋める感じでアドレスします。
    両足も若干広めに構えます。
    体重移動を意識しないで両肩の回転を意識します。

  • ダウンブローよりは横から払うイメージ。
  • 本来アイアンショットは上から叩きつけるスイングが良いとされます。
    しかし、バンカーン場合は違ってきます。
    上から叩きつける力はそのまま砂に吸収されてしまい、通常の芝の上とは飛距離もボールの質も大きく変わります。

  • 猫背にならず胸を張る。
  • 上記のダウンブローにならない為にも猫背は禁物です。
    猫背や上から目線はどうしてもスイング軌道が縦振りになってきます。
    極端に言うとボールに対して90度の角度でスイングするイメージです。
    この軌道だと少しでもスイングが下がるとクラブヘッドは砂に埋もれてしまいます。
    そうなるとボールは驚くほど近くに止まることになるでしょう。
    グリーン周りのバンカーも含めてもう何度か経験されているのではないですか?

  • クラブは短めに持つ。
  • 前述しましたようにバンカーでのショットは不安定なシチュエーションが多いです。
    その為に両足を広げて砂に足を生めるアドレスをアドバイスしてますが、ここでスイングをコンパクトにしてもらうためにクラブは短めに持つことをお願いします。
    何度もフェアウェイバンカーを経験して上手く打てるようになるまでは(その頃は100も余裕で切っているでしょう!?)コンパクトなスイングでバンカーからの脱出を試みてください。

  • 1~2番手大き目のクラブを選択する。
  • 仮にヘッドがボールにクリーンにヒットしても、バンカーショットはどうしてもボールとヘッドの間に砂が入り込みその分飛距離は落ちます。
    また、クラブを短めに持ちコンパクトにスイングすることでも飛距離は当然落ちることになるでしょう。
    その為にクラブは自分が狙う目標に対して1~2番手大きめのクラブを選択してください。
    と言ってもここでのアドバイスは目標地点は一番近いフェアウェイのフラットな場所ですのでせいぜい7番アイアンを選択してもらいますが。

  • バンカーの顎は大袈裟に避ける。
  • フェアウェイバンカーのアゴはグリーンバンカーよりは緩いと思います。
    それでもフェアウェイバンカーからのショットは飛距離を求めてしまう為にアゴに捕まる初心者の方は多いのです。
    多分、そんな方も通常の芝の上だったら問題の無い角度だったんでしょう。
    しかし、バンカーショットになるとそう簡単ではなくなるのです。
    いろんな要素が絡んで思った以上にボールが上がらないということはもう言うまでもありませんね。
    それでも果敢に挑戦するのが初心者の初心者たる所以ですね。
    あなたは100を切れるようになるまでは1打増える覚悟でリスクを回避する選択が出来る人になってください。

バンカーショットは練習できる環境が少ないですが練習場でバンカーを練習できる環境がある場合は積極的に練習するようにしてください。
バンカーショットは自分から作らないとなかなか練習するタイミングは出来ません。
失敗を恥ずかしがるような理由で練習をしないのであれば、そんな人は敢えて練習しなければならないのです。
バンカーショットの練習で失敗する姿を晒すのが恥ずかしいと思ったら、その瞬間にバンカーの練習場に足を運んでください。

爪先上がりの左足下がりのリカバリーショットについて

爪先上がりの左足下がりというライはそれ程遭遇する機会はないかもしれません。
状況的には山や丘のグリーン側の下りの傾斜の途中になります。
爪先上がりと言っても下りの傾斜なので奇妙な感じです。
爪先上がりの傾斜の角度と下りの傾斜の角度でスイングの仕方は変わってきますが、ここではそれぞれが若干の傾斜と言うことで説明させてもらいます。

爪先上がりの打ち方と左足下がりの打ち方はそれぞれ説明したページがありますが、複合のアンジュレーションとなると更に厄介になります。
まず、爪先上がりのショットですが、
クラブは短めに持つ。
両膝は軽く曲げる。
胸を張り猫背にならないように気を付ける。
下半身の体重移動はほとんどしない意識で両肩をしっかりと回転させることをイメージする。
ボールは左に出やすくなるので若干右を向いてアドレスする。
最も近いフェアウェイのフラットな部分を狙う。

次に左足下がりのライです、
傾斜に平行に立つ。
両膝を軽く曲げ、左足に体重がかかる。
ボールはやや右足寄りになるようにアドレスする。
スウェイはしないように体重移動は意識しない。
両肩の回転でインパクトをしっかり意識しボールを叩く。
ソールの角度を信じて、ボールを上げようとして手打ちになりことを避ける。
トップにならないようにボールを良く見てハーフショットのイメージでスイングする。
レイアップの意識で目標を決定する。

これらを総合して
両膝を軽く曲げてやや右側を向いてクラブは若干短めにして胸を張り、ボールは右足寄りにアドレスする。
体重移動は意識せずに両肩をしっかり回転させてインパクトを意識したスイングでハーフショットのイメージで確実にボールを捉える。
ショットする場所から最も近いフェアウェイのフラットな場所を狙う勇気を持つ。

無理をしてミスを重ねるようなことは避けるようにしてください。
ミスがミスを呼ぶことはもう理解されているでしょう。
例え残り2ホールで90前半でも油断は禁物です。
そのコースは最終ホールで落とし穴があるかもしれないのです。
実際に最終ホールで油断したのか無理をして攻めて、結果8打と大叩きしたせいで100を切れなかった人を大勢見てきてますよ。

爪先上がりのショット

ゴルフ場ではティーショット意外にフラットな場所でショット出来る場所はないと言って良いくらいにいろいろなシチュエーションがあります。
その中で爪先下がりや爪先上がりは何度も出くわすかと思います。
ボールを曲げてしまってアンジュレーションが悪いのであればまだ納得しなければいけないのでしょう。
しかしフェアウェイ真ん中でナイスショットのはずが傾斜だらけのコースの為に爪先上がりのライでショットしなければならないのにはちょっと納得できませんよね。
しかしそれもゴルフなのです。
100を切る為には怖さを克服する必要があります。
怖さが無くなればスムーズなスイングに繋がり、イメージ通りの球が打てるようになりさらに怖さが無くなるようになりますね。
こういった「正の連鎖」に繋がるようにしたいものですね。

通常、爪先上がりのショットではフックボールが出やすくなります。
そしてボールは引っ張り左に出ていく可能性が高くなります。
それではどういったことに注意してスイングするか?
爪先上がりということはボールがある個所が山や丘に止まってフラットな状態より高い位置にある状態ですね。
打ち方は厳密に言えばその傾斜にも依り異なりますがここでは基本を書いておきます。
ただ単純に傾斜により体に近くなった分をクラブを短く持って調整すればいいかと思いますが、ゴルフはそう簡単ではないんですね。

まず、このショットでどこを狙うかを決めましょう。
その地点までの距離によってのクラブの選択をします。
クラブの大きさは通常よりも1~2番手小さいクラブを選んでください。
通常のショットが出来ない分だけ飛距離は落ちます。
狙う地点も決して無理をしないでください。
一番近いフェアウェイのフラットな地点を見つけてそこを狙うことを提唱します。
爪先上がりのショットは初心者には非常に不安定なショットになります。
1打捨てる気持ちを持って次打で勝負するくらいの勇気を持ってください。

次に若干クラブを短く持ちます。
これは爪先下がりの時も同じことでボールと体の近さの問題ではありません。
単純にクラブを短く持つことでスイングを安定させるためです。
短く持って同じ傾斜のボールの後ろの方で素振りをします。
スイングしたヘッドが芝の上をサッと滑る時の距離感とボールの位置関係を保ってアドレスに入ります。

胸を張って、そのままショットすると左に飛んでいく傾向があるのでいつもより右方向を向いてアドレスしてください。
膝を軽く曲げて
テイクバックもいつもより小さめで抑えてください。
インパクトは体が開かないようにしてしっかり体が残るイメージを持ってください。
ハーフショット或はパンチショットをイメージして目的地点にショットしてください。
このショットを考慮してクラブ選択していれば目的地点を大きく外れることはないと思います。

爪先上がり右足下がりのリカバリーショットについて

爪先下がりでもテンションが下がるのに右足下がりであれば頭がパニックになることもありますね。
そんな時は迷わず一番近いフラットな場所にボールを運ぶことを考えましょう。
ピン近づけたいなどと考えるのはもっとうまい人が考えることです。
100を切れないで悩んでいるあなたはこれ以上傷口を広げないように対応するべきです。
例え一番近いフェアウェイでフラットな場所がグリーンから離れてしまおうとも、その場所を選択するあなたを評価します。
こういうアンジュレーションで一番近いフェアウェイを狙うことを何度か経験してすることで上手くスイングできるようになれば、悪いイメージは無くなり怖さも無くなるはずです。
そうなったら初めてグリーンを狙うことを選択肢に加えてください。

爪先下がりでのスイングは何度か説明してますが、一番の注意点は下半身を安定させることです。
その為に両膝をしっかり曲げてドッシリと構え、上半身の回転をイメージしてスイングします。
普通にスイングしてボールは右に出やすくなりますので、やや左を向いてアドレスに入ります。
このアンジュレーションでのショットはトップは避ける必要がありますので、クラブは若干短めに持ってボールの近くで(同じ条件の場所を選んで)何度か素振りをして芝をしっかりと刈るような位置関係を掴んで下さい。
テイクバックは小さくインパクトをしっかりイメージします。
何度も言いますが、ボールのライが良くなればそれでOKなので遠くへ飛ばす意識は捨ててください。

さて、ここから右足下がりも加わった複合のアンジュレーションの悪さのショットの仕方です。
爪先下がりだけでも厄介なのに右足下がりもプラスされてさらにテンションは下がります。
何度も経験すればショットのイメージはつきますが、初心者の内は上手くいったりミスしたりの繰り返しでしょう。
ただ、ショットの前に悪いイメージは頭の中から完全に削除してください。
良いイメージだけを持ってショットをしましょう。
良いイメージがなければ狙った場所にボールが飛ぶイメージを作ってください。
以下の説明する内容を頭の中で繰り返しイメージしてみてください。
右足下がりということは当たり前ですが、右側が左側よりも下がった傾斜ということですね。
その傾斜に肩のラインが並行になるように状態も傾斜させます。
上体を傾斜させるのは両足を曲げる度合いで調整してください。
上半身だけ斜めに屈伸させるようなことはしないでくださいね。
必要であらば左足を伸ばしたり、左ひざを付いてショットをする場面もあるかもしれません。
爪先下がりでこのスタンスですので到底フルスイングはできません。
しかもフォロースルーは地面にクラブがぶつかってしまうこともあります。
このショットはハーフショットやパンチショットをイメージしてください。
ボールはいつもよりやや右側に置いてください。
両肩をしっかり回転させて腕だけのスイングにならないように注意してしましょう!

爪先下がりで左足下がりのショットについて

いろんなアンジュレーションでショットをする場面がありますが、爪先下がりで左足下がりのショットが初心者には一番ミスが出やすいライではないでしょうか?
詳しく言えばここに芝の深さや芝の目の正・逆が絡んできますが、ここでは芝の状態は無視させていただきます。
芝の状態に関しましてはこちらで確認してください。

爪先下がりのショットの仕方は別ページで説明してますが、今回は更に左足下がりという厄介なライでのショットになります。
みなさんの意識の中にはゴルフはグリーン以外はボールを転がすんではなく、ボールを上げてピンに向かって距離を合わせていくものと言うことがあると思います。
しかし左足下がりのライではどうでしょう?
傾斜がきつければきついほどボールが上がるイメージが付きませんね。
どうしてもそのまま地面に突き刺さりそうなイメージが先行してしまいます。
そのイメージを払拭させるためにも一度でも早めに良いイメージを付けたいものです。
その為には無理なスイングはせずに基本に則ったスイングをしてみましょう。

まず、爪先下がりのアドレスです。
クラブは短めに持って、いつもより両足を広げて立ちます。
両膝をしっかりと曲げて下半身はドッシリと構えます。
上半身の回転で叩くイメージを強く持ちます。
右にボールが出やすいのでやや左を向いてアドレスします。
どれくらい左を向くかは傾斜に依りますので、キャディーさんや上級者の方にアドバイスをもらうようにしてください。
次打の為に一番近いフェアウェイのフラットな場所を狙うようにしてください。
次に左足下がりの対策ですが、傾斜に沿って上体も左下がりにします。
その為には条件によっては左足を伸ばしたりすることも必要になるかもしれません。
体がブレないスタンスであれば問題ないかと思います。
ボールは右足よりに置いてアドレスに入りますが、何度か素振りをしてヘッドがきちんと芝を刈るような位置関係でないとトップする可能性があります。
左足下がりでトップすることだけは避けたいものです。
テイクバックも小さくしてインパクトまでをしっかりとスイングしてください。
体を左向きでアドレスしているのでヘッドは若干開き気味にボールにヒットするかと思いますので、ソールに乗ってボールはそこそこ上がるはずです。
傾斜がもの凄くきつい場合は長めのアイアンを使い、叩いて下に落とすことも選択肢に入れてください。