コースでプレイする前に~前日から準備~

ご存知のようにゴルフは紳士のスポーツと言われてます。
だからスコアも自己申告ですし、誰も見ていない場所でショットをすることも許されてます。
過少申告でその場限りでスコアが良くても何も得にもなりません。
いつまでも後味が悪い思いをすることになるでしょう。
過少申告よりも実力でスコアをまとめましょう。

また、身だしなみや言動には注意して、ゴルフ場ではいつもより上品な振る舞いが望ましいでしょう。
朝も早めに家を出て、無理な運転はしないで到着時間に余裕を持つことを心がけましょう。
その為にも前日にはゴルフ道具や服と靴の用意を済ませておくこと。
当日の朝の出かけるまでにやるべきことを念頭に入れてシュミレーションしておくと最高ですね。
初心者の内はこれくらいの用意周到・準備万端の状態をしておきましょう。
ゴルフ場でプレイする回を重ねることでもっと余裕が出てくるはずです。
その分を自宅でゆっくりするのではなく、ゴルフ場に到着する時間を早くすることに当てましょう。

コースでプレイする前に~基本知識~

これは知っておきたいこと!
知らなきゃコースに出たらダメ!
みんなが楽しくプレイするための最低限のマナーですよ。

ゴルフの基本的な知識

  • 煙草は所定の位置で
  • 昔と違い禁煙の風潮が強い現在ではプレーヤーの喫煙率も下がったのではないでしょうか?
    バブルが弾け、ゴルフ料金が下がりゴルフ人口が一気に増えた時期はかなり喫煙に関しては乱れていました。
    フェアウェイ上でも咥え煙草で素振りをして、いざショットを打つときにポイッと煙草を放り投げてショットをする。
    ショットをした後で放り投げた煙草を拾って口にする。
    こんな光景がいろんなところで見られました。
    ミスショットをすると放り投げた煙草の存在を忘れる人もいたほどです。
    中にはグリーン上でも…!

    ゴルフ場は何があるでしょう?
    そうです、芝と草と木ですね。
    これらは燃える性質があります。
    煙草の火の不始末で芝が枯れていることもあります。
    喫煙者の為に所定の場所が設けられてます。
    ゴルフ場に依り違ってきますからここで一概に言えませんが、マナーを守ってその場所で喫煙することを厳守しましょう。

  • 他人がアドレスに入ったらしゃべらない
  • 無神経な人というのはどこにもいます。
    しかも本人は悪気がないので修正がききません。
    そんな人は自分が逆の立場でも何とも思わないので効果はありません。
    そんな人にはならないでください。
    いつも周りに気を配っていける位の余裕を持てるよう頑張ってください。
    スコアよりこの余裕を先に身に付けましょう。

  • ショットに異常なまでに時間をかけすぎない
  • ゴルフのコースを回るにはハーフ毎に終了できる想定の時間設定がされています。
    それを超えるとゴルフ場が設定した1日の予約をこなせなくなる可能性が出てしまいます。
    余程のことがない限り最後のパーティが日没までに間に合わないなんてことはありませんが、ギリギリになっているケースはたびたび目にしました。
    薄暗い中でショットする人たちはそれはそれで滅多にないことで楽しかったんでしょうか、それとも呆れていたのでしょうか、最後は笑いながらのプレイでした。
    ゴルフ場の想定ミスと言えばミスですが、大幅に設定時間を超えるプレイは避けなければなりません。
    ショットするのに精神統一できるまでに時間がかかる人もいるでしょう。
    アドレスからショットまでのルーティンを守らなければ気が済まない人もいるでしょう。
    しかし、ケースバイケースで早くするコツも覚える必要があります。

  • トラベルショット等で前方に人がいる場合にはショットをすることをコールしてショットする
  • ドライバーを右に左に曲げると山や谷、木々に目標地点の視界を閉ざされてショットをしなければならない状況は良くあると思います。
    あなたが見えないのであれば同じパーティー仲間もあなたが見えないと思ってください。
    フェアウェイにいる人たちはパー、いやバーディーを頭に描いてグリーンを見据えています。
    あなたの存在を忘れているかもしれません。
    そんな中ショットしたらあなたのボールが誰かの頭を直撃することも考えられます。
    その可能性を限りなくゼロにする努力がゴルフプレーヤーにはあります。
    「すみません、今からどちら方面に打ちます!」と声をかけてください。
    他のプレーヤーの「OK」の声が聞こえたら慎重にショットしてください。

  • グリーン上は走らない
  • 初心者の頃は意外と忘れがちなのが、グリーン上は走らないこと。
    知ってはいるけどつい走ってしまった人や、少しならいいかと走ってしまった人もいるでしょう。
    初心者の方は今の場所から離れたグリーン上に行く可能性を予測をすることを覚えましょう。
    最短のグリーン上に上ってもグリーンの逆側に行かなければならないかもしれない。
    そんな時は直ぐにグリーンに上がらないで回りをぐるりと走って行き、そこからグリーンに上がることです。
    滅多にないパーオンで嬉しさが先行するのは分かります。
    ですが、ここはグッとこらえて落ち着いた態度で臨みましょう。
    そのうちにパーオンが当たり前になる時が必ずやってきますから。

  • グリーン上で他人のライン上を歩かない
  • これも同じように初心者は犯してしまう過ちです。
    仲間のボールが遠すぎると問題ないかなと横切ることもあるでしょう。
    そもそもグリーンを読めないこともありますから、ライン上かどうかも分からないで歩いていることもあるかもしれません。
    必ずカップとボールの延長線の外側を歩きましょう。
    グリーン上にボールが3個ある場合は、その3個のボールの外側を歩くことです。

コースでプレイする前に~朝の挨拶から~

ゴルフはメンタルで大きく左右される競技です。
イライラしたりマイナスのイメージは絶対避けなければなりません。
もし仮に腹に立つことがあってもプレイが終わるまでは笑顔を絶やさないでください。
必ず笑顔が好結果をもたらしてくれるはずです。

まず、紳士たるもの挨拶を怠るべからず
どこのゴルフ場でも車で到着した際に元気な挨拶と共にスタッフのお迎えがあります。
こちらも負けないくらいの声で挨拶を返しましょう。
たまに向こうの挨拶の前に挨拶をすると、笑い顔で挨拶を返してくれるはずです。
このコミュニケーションは絶対に必要なことです。
ただでさえ早起きと長い車中で過ごしてきてストレスが溜まってもおかしくない状態で、しかめっ面のままプレイに入るといいスコアが出るとは思えませんよね。
そこでゴルフ場に到着して直ぐに笑顔で挨拶がすべてのストレスの根源を取り除いてくれます。
そしてその笑顔のままプレイに入るとスコアに反映されてくれるはずです。

フロントのスタッフにも挨拶を忘れないでください。
笑顔を絶やさないことがメンタルコントロールに繋がるのです。
そしてロッカールームで着替えをしている他のプレイヤーの人にも挨拶するくらいの紳士ぶりを見せてください。
同じ日に同じコースでプレイするのも何かの縁ですし、どこで迷惑をかけるかも分からないから朝の挨拶は欠かせません。
当然、パーティー仲間もプレイする前にはきちんと挨拶します。
挨拶をすることでフェアプレイも誓い合うことに通じます。

キャディー付の場合は18ホールどれだけキャディーさんに迷惑をかけるかを考えたら、キャディーさんへの挨拶も忘れずにしてください。
きっとあなたの為に右へ左へ、山の上へ谷の下へと駆け回ってくれる人ですから。
早朝から互いに気持ちよく挨拶することはゴルフをする上で忘れない約束事にしてください。

コースでプレイする前に~他の人のプレイを見る余裕~

人のプレイを見ることで自分のスイングフォームやマナーを学べることもあります。
そんな余裕がないのは分かってますが、他の人のスイングをチェックしたり、どうやったらスムーズにプレイできるのか?他の人は人のプレーを見ながら何をやっているのか?等と良いことは貪欲に吸収する姿勢でいると上達も早くなります。

他の人のプレイを見る余裕を
初心者の場合に自分のプレイに精一杯かもしれませんが、可能な限り同じパーティの人のプレイは見るようにしましょう。
少しでも素振りをしたい気持ちは分かりますが自分が同じことをされたらどうなのかということを考えながら行動しましょう。
最低限のマナーとして他人がスイングする際にその人の視界に入らないことに気を付けてください。

同じ球筋の方がどのようなスイングをしているのか?
同じ球筋だった人が修正できているようであればどのように変わったのか?
あなたのスイングにヒントになるようなことがあるはずですから良いところを盗むくらいの気持ちで見てください。
仲の良いパートナーであればどんどん質問してみてください。
質問された人もあなたが人のプレーを熱心に見ていると感じたらきっと質問に答えてくれるはずです。

良いプレイには声をかける
誰でもグッドショットをした場合にはみんなに見ていて欲しいし、褒めてもらいたいものですよね。
他の人の良いショットにも「グッショ(グッドショット)!」と声をかけましょう。
するとあなたのグッドショットにも声がかかるはずです。

また、他の人のミスショットには「ドンマイ」という気持ちを持って欲しいし、声をかける余裕があると最高です。
みんなが気持ち良くプレイすることが第一の優先事項です。
このことだけは忘れないでください。

コースでプレイをする前に~ミスショットした後は~

初心者ならミスショットは当たり前です。
100を切ることが目標ということは70%はミスショットではないでしょうか?
ミスショットしたあなたはどう対処してますか?
悔しがる
ミスの原因をを説明する
何かに対して怒る

あなたはそんなことよりもしなければならないことがあります。

ミスショットした後は駆け足で
ミスショットしたということは他の人より打数が多くなる可能性があるし、必然的にグリーンに届くまで時間を要する可能性があります。
必ず後ろに続くパーティーがあるはずです。
スムーズな流れを途切れないように最大限の努力をしましょう。
あなたもいずれ分かると思いますが、その日の良い流れが途切れた時の悔しさがどんなものか!
その流れを途切れさせた原因が初心者の怠慢なプレイだと知った時には・・・・・!
だけど初心者でも一生懸命駆け足で迷惑を掛けましとする姿を見た時はその怒りは幾分収まるのです。
微笑ましく見えたりもします。
みんな一度は必ず通った道ですから自分の初心者のころを思い出すのかもしれませんね。
紳士な中級者・上級者の方に応援してもらえるような態度でプレイしましょう。
ゴルフ場では社会的地位も財産の有無も関係ありません。

コースでプレイする前に~心構えはプロでいて~

きっとあなたもコースでプレイする度に誰かとスコアを競い合っていることでしょう。
そのことは否定しません。
競い合うことで互いに上達が早くなることも考えられるのですから。
負けたくない気持ちから熱心に練習に励み、切磋琢磨する姿は実に美しい。
プレイ中に自己中心的な行動もなく、相手のプレイを褒めたり慰めたりする。
何と美しい姿でしょうか!

ゴルフに限らずスポーツの一流プレーヤーは試合に敗れた後で
「私が劣っていたわけでも、ミスしたわけでもない。ただ相手が素晴らしいプレイをしただけだ。」
と相手を讃えるコメントを発していますね。
さらに
「次回は私が素晴らしいプレイをする番だ!」
と更なる飛躍を目指してます。

みなさんはいかがでしょうか?
相手のミスに微笑んでませんか?
相手のミスを待ってませんか?
自分のミスを誰かのせいにしてませんか?
自分のミスをいつまでも引きずってませんか?
これだと自分は現状維持で相手が落ちることで勝利していることになります。
何の進歩になってません。
だったら競い合う意味はありません。
即刻止めるべきです。
相手がベストショットしたらあなたはどうなりますか?
思い切り気負って力が入りミスショット。
それを見た相手はリラックスした精神状態でナイスショット。
あなたはそのショットをみてさらに気負ってしまう。
見事なまでの「負の連鎖」です。
こんなことの繰り返しではありませんか?

もうつまらないプレイは止めましょう。
次回からは楽しいゴルフをしてください。
ミスをしてもそれはあなたの今の実力です。
それを克服するために、そのミスを忘れずに練習に励みましょう。
似たような状況で二度とミスが出ないようにしたらいいんです。
讃え合うゴルフは周りから見ても微笑ましいものです。
そんなプレイをあなたに期待します。

トップのクイック矯正法

ゴルフでトップで悩まされることはダフリと同じで誰でも経験する100切りの為の通過点だと思ってください。
ダフリと同じで今後も大小幾つかの通過点や壁が現れますが、あなたの努力次第でそれらを乗り越えられます。

トップの場合は上級者からは「顔が上がっているぞ!しっかりとボールを見ろ!」と言われることが多くありませんか?
そして自分では”顔を残してしっかりとボールを見ているはずなのに!”と訳が分からなくなってしまう。
そうなんです、自分では言われたとおりに出来ているつもりが一番の問題なのです。

原因が別のところにあるのではとアドバイスにも耳を傾けようとしない人もいるんじゃないんですか?
しかしトップが出てしまう現実があったら、必ずヘッドアップを疑いましょう!

upper-swing_2

結果、下図のようなトップを生み出す!

top_ball

トップは、結果的にボールとの距離が遠くなっていることが要因となります。
つまりほとんどの場合はヘッドアップが原因で左肩とボールの位置がアドレスの時より遠くなった状態でスイングしているからです。
それが極端な場合は空振りとなっているはずです。

遠くに飛ばそう!という思いが強くボールの行くへを目で追ってしまうパターンでヘッドアップが生じます。
アイアンでもグリーンオンするのを確認したいが為にボールから目を離してしまいヘッドアップに繋がります。
どんなに力んでも初心者の方の飛距離はそう変わるものではありません。
自分のそれぞれのクラブの飛距離を把握して信じてボールから目を離さずにスイングしましょう。

top2

特にアプローチにありがちなボールを上げようと意識したスイングが俗に言う「アッパースイング」を誘発してしまうこともあります。
アッパースイング=ヘッドアップ=トップになりがちであることは理解していただけるでしょう。

グリーン前にバンカーが存在したり、砲台グリーンであると無意識にアッパースイングになってしまうのは無理はありません。
が、アイアンのロフト角を信じて普段のスイングを心がけましょう!

top

冒頭でも書きましたが、自分ではヘッドアップしているつもりはない方はどう修正したらいいのでしょう!?
具体的にどうやってヘッドアップを克服するか?

クイック修正法として以下のポイントを提案します。

  1. 顔を残すスイングをする。
  2. 左目でボールの右側を見るイメージでゴルフクラブを振り抜きます。
    顔を残す意識が強すぎると手打ちになりますから注意が必要です。
    ボールを叩く前に顔を残して左目でボールの右側を見るイメージでクラブを振り抜く素振りを3回以上やって、実際にボールを叩いてください。

    no_headup

  3. 左肩を開かない。
  4. 正しいゴルフスイングを身に付けるためには、体の正面でボールを捕えるイメージを確実なものしなければなりません。

    飛距離を意識しすぎて力んだスイングで、左肩が早く開いたりするとそれに合わせて顔も動いてしまいます。
    その癖がヘッドアップに繋がっていくのです。

    左肩を開かないスイングの癖をつけることがヘッドアップを防ぐスイングにも繋がるのです。
    ゴルフスイングはボールを体の正面に捉えてボールを左肩方向に飛ばすイメージです。
    このスイングが出来るようになれば引っかけやダフリの克服にも繋がります。
    画像

  5. 背筋を伸ばし胸を張る
  6. これはどの修正法の場合でも提案してますが、回転軸の上・下・左・右・前・後ろのブレを抑えることに繋がります。
    背筋をグンと伸ばし胸を張った状態で、ブレる余裕が無い状況を作り上げるイメージを持ちます。
    そうするとスイング時に最低限のブレで済むはずです。

    dafuri2

    このイメージだと背中の軸を地面に垂直に保つことに役立ち、両肩の上下を防ぎます。
    そしてヘッドアップの制御にも役立っているはずです。
    左膝が固定出来ていれば最高のゴルフスイングが出来るはずです。