引っかけ・ドフックの改善!

安定して100を切るためにどうしても不可欠なのがドフック・引っかけとドスライスを無くすこと。
クラブのスイートスポットにヒットした打感があるのにボールは無情にも右へ左へ。
力の限り叩いたボールは無情にもOBゾーンへ消えていく。
それでは引っかけ・ドフックを無くす為の講習です。

【引っかけ・ドフックとは?】
引っかけとはその名の通りで左に思い切り引っかけることです。
ドフックはボールが飛んだ傍からグングンと左に曲がっていくことです。
どちらも初心者の原因は同じところにあります。

単純に言えば手打ち、或は上半身優先のスイングになっているのです。
不本意にもドスライスを無くす為に試行錯誤したスイングが手打ちの要因になっていたりします。
散々ドスライスに悩まされた挙句、今度は引っかけやドフックとは…、心折れてゴルフが嫌いになそうですよね。

それとアドレス時に腰のラインか肩のラインが極端に左を向いている。
方向性6
それにダウンスイングの際に左へのスウェイがある。
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これらの要素が重なり合うほど引っかけやドフックの程度が大きくなると言えるでしょう。

手打ちを止めるとドスライスしてしまいそうで心配ですなのはよ~くわかります。
実際私もそうですから。
でも、正しいゴルフスイングを身につければ何も恐れることは無くなります。
簡単に言ってしまっては元も子もないですが、これだけが解決方法なのです。
正しいアドレスと正しいスイングでコントロール可能なボールを叩きましょう。
アドレスやスイングについて別ページでも記載してますが、ここでも簡単に触れておきます。

    《アドレス時の注意点》
    swing_adress_s

  • 胸を張って正面を見据えて立つ
  • 腰から状態を前に倒す
  • その際に若干お尻を突き出す
  • 足は肩幅以上に広げない
  • 腕を真っ直ぐ下に下ろす
  • 下ろした腕は曲げない
  • 膝を軽く曲げる
  • 両膝両腿の内側に力を入れる
  • 背中と頭は一直線になるイメージ
  • おへそに下辺りに力を入れる
    《テイクバック時の注意点》
    swing_1

  • 両脇、特に右脇を開かない
  • 腕だけでスイング起動しない
  • クラブが上にあがりすぎない(アウトサイドインの要因)
  • 右膝をしっかり固定させる
  • 右肩を右へ引かないようにする
  • 右肩を上げるようなスイングにしない
  • swing_3

    《ダウンスイング時の注意点》
    driver-swing-downblow3

  • 両脇を開かない
  • グリップ位置が体に近い位置でダウンスイングする
  • 腕だけでダウンスイングの起動しない
  • 全体的に力を入れすぎない
  • クラブヘッドを意識する
  • 上半身・下半身が滑らかに連動することをイメージする
  • 顔を上下左右に動かさない
  • 左膝をしっかり固定させる
  • テイクバック時の腕・手・腰の位置とダウンスイング時の腕・手・腰の位置が相対関係にある

    《体重移動》
    初心者の内は必要以上の体重移動は禁物です
    100を切るためには正しいゴルフスイングが出来るまで我慢してください。

  • 両膝を軽く曲げる
  • 足は肩幅よりも少し狭いくらいに広げる
  • 頭の位置と膝と腰の位置は動かさないでスイングする

    《上半身の捻転》

  • 下半身はアドレスの状態のままで肩を回す
  • 腹と腰・下腹に捻りの感覚を覚える
  • 左右にゆっくり捻ることの反復練習

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ひっかけが出る時のフィニッシュは以下の傾向があります。
今一度スイングのチェックをしてフィニッシュの形を見直してください。

  • 両腕が低い位置でフィニッシュしている。
  • 右肩が左肩より高い位置にある。
  • 腰が目的地点より右側を向いて、両肩が目的地点より左側を向いている。

ショット直前の素振りの段階で理想のフィニッシュのイメージを固めることでスイングの修正に繋がることもあります。
理想のフィニッシュの形を忘れないようにしてください。
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また、腕だけでスイングすると引っかけの原因になります。
体の開きが早いとドスライスの原因になってしまいます。
上記の注意点を意識して50%程度の力配分でゆっくりとしたスイングをしてみてください。
飛距離は別として真っ直ぐなボールが生まれるはずです。
余分な力がボールを右へ左へ曲げてしまっているのです。
50%の力じゃゴルフとは言えないよというあなた、あなたの今の実力はそういうものなのですよ。
今のあなたが100を切る為のアドバイスとしてお聞きください。

リカバリーショットとは?

ドライバーでちょっとでも曲げてしまうと「あっ!」っと声が出てしまいますよね。
ボールの方向へ向かうととんでもない状況が待ち構えていることはもう何度もあるでしょう。
ラフに沈むボールをただ呆然と見つめるなんてことや、斜面の途中に止まるボールを恨めしく見つめることもあるでしょう。

そういう状況の中、あなたはもういろんなリカバリー(トラブル)ショットを経験したと思います。
結果はいかがでしたか?
トラブルがトラブルを生むことになりませんでしたか?
だからトラブルと言うわけですが…。
リカバリーショットがどれほど難しいかはもう分かっていると思います。
たぶん中級者レベルでも50%の確率で失敗しているのではないでしょうか?
何を持って失敗というかは別として、本人のイメージ通りには打ててないのではないでしょうか?

リカバリーショットがなぜ難しいかと言うと通常のアンジュレーションで打てることがないということですね。
ゴルフ場によってはフェアウェイでさえすっごいアンジュレーションで打たなければならないこともありますよね。
そんなゴルフ場のコースではあなたが持っていた自信を根底から覆すスコアを用意していると思います。
10打・20打はあっという間に追加されてしまうのではないでしょうか?
リカバリーショットが続くとそんな難しいコースでラウンドしているのと変わらないイメージになってしまいます。

難しいコースで初心者の方が出来るだけスコアを増やさないでラウンドするかはコースマネジメントしかありません。
230ヤード地点のアンジュレーションが悪く、180ヤード近辺がフラットならば180ヤード辺りを狙いましょう。
フェアウェイが狭ければドライバーを捨てて5番アイアンを持ちましょう。
バンカーが並んでいるコースであれば短めの番手のクラブを手にする勇気と、パンチショット等の自分がコントロールできそうなショットを選択する賢さを持ちましょう。

初心者なのに中級者の方のショットを見て真似て失敗してませんか?
今度こそはと何度も同じことを繰り返して何度も失敗して、尚且つグリーンオンを狙ってませんか?
しかも、最悪なことにあなたはその時のトラブルの状況を覚えようとしない。
なぜなら今後そんな所に打ち込む予定がないからです。
従ってそれを想定した練習もすることがない。
いつもフラットな環境の練習場でベストなショットを打つことだけを願ってフルショットしてますよね。

一度スコアが80台で安定したプレーヤーの方と回った時に「南蛮コースの何打目のショットについて」と質問してみてください。
きっとスムーズな回答が返ってくると思います。
自分の過去のベストショットやトラブルショット・ワーストショットについて記憶している方が多いのです。
その記憶を大事に次のゴルフコースへの材料にしているのです。
練習場でもそのイメージを持ってクラブを振ってます。
次回に同じシチュエーションの場合は絶対に失敗しないぞと強い意志をもっているのです。
一打一打に悔しさを持つ意識が高いのかもしれません。
何となく叩いていてはいつまでたっても上達は期待できないかもしれませんね。

話が横道にそれましたが初心者の内はリカバリーショットは最低限のリカバリーに留めることです。
よりグリーンに近づけたいという意識は次のトラブルを生む原因になりかねません。
100を切れるようになってから挑戦する気持ちを持ってもいいのではないでしょうか?
今はじっと我慢で次打の為にフェアウェイキープの意識だけでショットしてみてください。
その繰り返しが遠回りですが、100切りへの道が見えてくるきっかけを掴んでくれるはずです。
トラブルの場所からグリーンを結ぶ最短のフェアウェイを狙いましょう。
そこへ打つのに少しでも障害物がある場合は真横のフェアウェイを狙ってください。
それでも障害物がある場合は後ろ方向のフェアウェイを選択する勇気を持ってください。
その勇気はきっと中級者や上級者の方には「おぉっ!進化したな。」っと思わせるはずです。
あなたの進化を見せてください。

ドライバーショットの力加減

ドライバーは距離を稼いでくれる大事なクラブ。
ティーショットでより遠くへ飛ばしたいと思うのは素人のゴルファーならだれもが思うことです。
そして同じパーティの仲間でも頭のどこかで「一番飛ばしたい!」と意識してプレイするものです。
男性ならその意識がより強くなります。

でも、飛距離を意識して良いのはスイングが安定した人だけです。
初心者のスイングが安定しないうちに飛距離を意識したスイングをしてしまうと、ボールは右へ左へドスライス・ドフックしてしまいます。
そしてOBラインを大きく超えてしまうでしょう。
もう何度も体験しているはずです。
それでも懲りずに「今度こそ!」と力み続けているのではないですか?

実戦(ゴルフコース)で修正していくか?練習場で修正していくか?の問題ですが、多分今はどちらでスイングしても力みを持ったスイングをしていることでしょう。
ここでは力みのないスイングを体に覚えさせて、そこから徐々に力を加えていき飛距離を伸ばすことを書いていきます。
※本来、飛距離アップの為には力むのではなく基礎体力のアップが正解なのですが……。
それに納得した方だけ読んでください。

力みを無いドライバーのスイング
ゴルフスイングでミスを誘う第一の原因は力みであることは何度も書かせてもらってます。
ではどうしたらその力みが無くなるのか?
いくつか原因が考えられますね。
でもそれが修正出来ないでいるわけですよね。

次の4つのことを意識して練習してみてください。

  1. 両足を揃えてスイング
  2. 力みのないスイングを覚えるためにやる練習です。
    両足を揃えることで下半身に力が入らないようになります。
    この状態で何度もスイングして下半身の力みのない感覚を覚えてください。
    下半身に力が入らないことで上半身も普段より力みがなくなっているはずです。

  3. 深呼吸して力を抜いて肩を張らない
  4. まず体にリラックスした状態を覚えさせましょう。
    出来たらスイングの度にやった方が良いでしょう。
    肩を張るとそれだけで力が入りやすくなるので、グッと両肩を意識して上げてみてそこから力を抜いてストンと両肩を落としてください。
    ただ、胸を張った状態で実行してください。

  5. 10%50%80%100%を力配分を変えたスイングを試してみる
  6. まず、ほとんど力を入れない素振りをします。
    次に100%の素振りをします。
    両極端の力配分を覚える事も必要です。
    その際に注意する点はグリップはしっかりと持ったままを維持していてください。
    そして、その中間の力加減の素振りをしてそこからもうちょっと力を加えた素振りをしてみます。
    何度か確認をしてその力配分の感覚を覚えましょう。

    練習場では素振りの後で実際にボールをそれらの力配分で叩いてみてください。
    一番安定したボールが飛ぶ力加減が今のあなたのスイングスタイルです。
    実戦でもアドレス前にこっそり力配分の調整をした素振りを怠らないことをお勧めします。

  7. 100%の力配分のスイングを頭に入れて力みを無くす調整をする。
  8. 力配分の調整といってもその日の調子もありますし、なかなか上手くいかないこともあります。
    逆に意識しすぎで頭が混乱することもあるでしょう。
    そんな時は単純に100%の素振りを何度かやってそこから力を抜いた素振りをやることで頭の中の混乱を治めてください。
    100%のスイングで体中の力みからスッと抜ける感覚を覚えましょう。

重要なことは素振りで10%と100%の力みのスイングを体に覚えさせることです。
80%の力でスイングしていたつもりが、ほぼ100%の力みがあったということもあり得ます。
力みをコントロールするイメージも持てるようになってください。

ゴルフスイングとは、何とも…!

ゴルフスイングは特別な動きとなります。
下半身の軸を出来るだけ移動せずに体重移動しなければならないし、上半身の軸をそのままに下半身と上半身の捻りでヘッドスピードを上げなければならない。
誰もが初めての動きの体感だと思います。
その初めての動きを初めから取得できる人は本当に稀です。
そして普通は、スイングの理屈は分かっても体が言うことを聞いてくれないという人が殆どでしょう。
だから100を切ることに悩むわけです。
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そもそも初めて練習場に行ったときに「あんな小さいボールを、あんなに長いクラブの先に付いた特殊な形のヘッドに当てて意のままに操るなんて奇跡だ!」と思ったでしょ?
今、その奇跡を手に入れようとしているのです。
その為にも少しでも正しいゴルフスイングに近づけるように頑張りましょう。
今は飛距離より正しいスイングの基本を優先してください。

スイング時の体のブレはそのままドスライスや引っかけに繋がります。
あなたの力みがそのボールをOBゾーンまで運んでいくことになりがちです。
少なくとも大きなミスショットに繋がる要因になりますので、初心者のうちにきっちりと修正しておかねばなりません。

ここでゴルフスイングの初心者が習得すべき4つの点を教えておきます。
背筋を伸ばす。
胸を張る
両膝の内側に力を入れてスイングする
左足を軸にクラブを回転させる

これらのイメージを持つことでスイングのブレを無くすことが出来ます。
両肩の上下左右にぶれることを防ぎ、上半身のスウェイを防ぎます。
また、左足を軸に回転するイメージで体重移動が上手く出来るようになります。

インパクトの瞬間までは両手がクラブヘッドの前にあり、インパクト後は両手がクラブヘッドより遅れてフォロースイングします。
インパクト時には両手が左足の前でボールを捉えるイメージとなります。
また、そのイメージを意識してスイングしましょう。

ドライバーの目的

初心者のみなさん、今一度ティーショットでドライバーを使う目的を考えてみましょう。
みなさんは出来るだけ遠くへ飛ばして残りヤード数を減らし、2打目以降を優位に進める為に使うという回答に辿り着くでしょう。
あわ良くばパーオンで…なんて考えを持ってティーグランドに立っていることでしょう?
凄く良いイメージで素晴らしいことだと思います。
誰でも描くストーリーです。
そしてあなたはショートホール以外、全てのホールで同じようなイメージしていることでしょう。
でも上手くいかない。
では、あなたはいつもどこで何が狂ってしまうのでしょう?

ここで考えてください。
ティーショットでドライバーを選択するのは”2打目以降を優位に進める為”ですよね。
それじゃ、力むのは止めましょう。
遠くへ飛ばすことをイメージしすぎてかなり力んでませんか?
力んで右や左に曲げていてはアドバンテージどころかハンディを背負うことになります。
そしていろんなトラブルに巻き込まれとんでもない状況でショットをしなければならなくなってしまうのです。

今のあなたにこれらのトラブルを上手く乗り越えられる技量はありますか?
さらに2打3打目で最悪な状況を作ることを選択しますか?

でも、力みがなければそれほど劣悪な状況は生まなくなるのではないでしょうか?
「ベスト」なショットをイメージするのはもう少し練習してからにしてください。
今の実力では「グッド」で十分良いのではないでしょうか?
力みの無いグッドショットを心がけましょう!

出来るだけ遠くへ飛ばすという意味では、あなたの持っているすべてのクラブの中でドライバーが一番飛ぶクラブです。
ドライバーを選択した時点で、あなたの目的である遠くへ飛ばすということは果たしていたのです。
飛距離を求めるのは誰かと比較しているからでしょう。
もっともっと実力を付けるまでは人と比較することは止めにしましょう。
飛距離を人と比較することに限はありません。

それに初心者の間はいくら力を入れてスイングしても間違った力の配分なので飛距離には決して反映しません。
上手く力が伝わっても、せいぜい5ヤードくらいが良いとこではないでしょうか?

また、スコアで誰かと競い合うこともゲームを楽しむこととしては必要だと思います。
しかしながら実力以上のものを望んでマイナスの結果をもたらすのはナンセンスです。
実力に応じたスイングで正々堂々と競い合いましょう。

今はスコアで劣ってもスイングの美しさやプレイ内容で賞賛されるべきではないでしょうか?
いずれ打ち負かすことを念頭に練習に励めばいいのです。
初心者の内から焦ってスイングを乱すことは止めましょう。
それは練習場でよく目にする「スイングはちょっと…だけど、ボールはそんなに乱れないな。」という人たちの仲間入りになってしまいますよ。

初心者の今のあなたがドライバーを選択することは、力みを無くすスイングをすることで初めて正解となるのです。
力みがないスイングがドライバーの目的を達成させるのです。

方向性が重要ならアイアンやスプーン、今ならユーティリティを使えばいいことですからね。
実際にコース状況次第では、プロでさえドライバーを回避していますよね。
これがコースマネジメントです。
今のあなたは力みを無くしたドライバーショットがコースマネジメントとなるのです。